ますむらひろしの北斎展
ATAGOAL × HOKUSAI
MASUMURA Hiroshi Exhibition Featuring the Works of Hokusai
ATAGOAL × HOKUSAI

2016.2.6(土)- 2016.3.27(日)10:00-19:00
休館日 月曜日(ただし祝日の場合は開館し翌日休館)
「神奈川沖浪裏(富嶽三十六景)」2009年発表
「神奈川沖浪裏(富嶽三十六景)」2009年発表 ©ますむら・ひろし

開催概要

八王子市夢美術館では、ますむらひろしの漫画「アタゴオル」シリーズのキャラクターと葛飾北斎の浮世絵が合体した異色のイラスト作品「アタゴオル×北斎」を紹介します。

ますむらひろしは宮沢賢治の童話作品の漫画化やアニメーション『銀河鉄道の夜』(杉井ギサブロー監督)の漫画原作者としてその名を知られます。賢治作品の登場人物が猫として描かれるその意外な組み合わせは今日でも多くの人々を魅了し、漫画化は氏のライフワークの一つとなっています。一方、漫画「アタゴオル」シリーズは氏が作家活動の中で最も長く付き合い培ってきた空想の世界です。そして、ユーモア感や心地よい浮遊感で満たされたアタゴオルの世界を最も代弁するキャラクターが「アタゴオル×北斎」にも数多く登場する、立って歩く太った猫ヒデヨシです。大食漢で怠惰なヒデヨシは好奇心旺盛な猫ですが、何故か憎めない存在で、物語では主にヒデヨシが起こす様々な騒動をきっかけに新しい発見がこの世界にもたらされます。漫画「アタゴオル」シリーズが現在も根強く支持される理由は、ヒデヨシでも生きられる自由で大らかな世界を読者が欲しているからといえるでしょう。

そんな「アタゴオル」の世界と北斎の浮世絵が合体した「アタゴオル×北斎」は2005年から2013年にかけて情報誌「王様手帖」(アド・サークル発行)に掲載されたイラスト作品で52点が発表され、後に49点がカレンダーとしても制作されました。この作品の面白さはなんと言ってもヒデヨシをはじめとする「アタゴオル」の住人たちが北斎の描く名勝景勝地に違和感なく溶け込んでいるところでしょう。しかし、氏はこれらを単に人物をキャラクターに置き換えた北斎のパロディとして描いたわけではありません。この作品の一つ一つには氏による文が付けられ、そこには北斎の浮世絵を模写し「アタゴオル」の要素を加える際の考えや姿勢、そのプロセス、そして、北斎の画業についての自身の見解等が北斎への尊敬と畏敬の念を持って語られています。「アタゴオル×北斎」はいわば氏の解釈による絵と文が一体となった北斎の研究作品でもあるのです。本展では「アタゴオル×北斎」と北斎の浮世絵(復刻浮世絵版画やパネル)を比較しながら、北斎との違いや氏の解釈を体感できる内容となっています。

もちろん、この世界での「アタゴオル」の住人たちの描写も本作の見どころです。特に「どんな世界だってお構いなし」のマイペースなヒデヨシは、ずかずかと入り込んだこの世界にどんな新しい発見をもたらすのでしょうか。ますむら流ユーモアと解釈が加わった新しい北斎の世界をお楽しみください。


※今回「アタゴオル×北斎」といくつか比較展示されている北斎の浮世絵は公益財団法人アダチ伝統木版画技術保存財団にご協力いただき、アダチ版復刻浮世絵版画を展示しています。

展覧会出品作品より


「ますむらひろしギャラリートーク」(申込不要)  終了しました

ますむら先生に会場内の作品を巡りながらお話しいただきます。
日時  2月6日(土)午後1時30分〜2時30分

詳細はこちらの「イベント」ページからご覧いただけます。

「ますむらひろしサイン会」(計2回 整理券配布)

日程  ①2月6日(土)  終了しました②3月12日(土)
時間  午後3時00分〜4時00分

詳細はこちらの「イベント」ページからご覧いただけます。

「羊毛フェルトでヒデヨシをつくろう」(計2回 要申込)

「アタゴオル」シリーズを代表するキャラクター立って歩く猫「ヒデヨシ」を羊毛を使ったフェルトアートで話題のフェルトアーティスト・中山みどり先生の指導でつくります。
日時  3月5日(土)①午前10時〜12時 ②午後2時〜4時
対象  小中学生(保護者の付添可)
定員  各回とも10名(抽選)

詳細はこちらの「イベント」ページからご覧いただけます。

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TOPICS トピックス

2016.01.28  UPDATE
「富嶽三十六景 尾州不二見原」(部分)
©ますむら・ひろし
「ますむらひろしの北斎展」イベントのお知らせ

詳細は「イベント」ページをご覧ください。


2015.12.11  UPDATE
お車でお越しのお客様へ

当館には専用駐車場はございませんので近隣の駐車場をご利用ください。
なお、最寄りの駐車場「夢街道パーキング」は現在ハイルーフ車両のご利用ができませんのでご注意ください。


INFORMATION ご案内

展覧会データ

特別展
ますむらひろしの北斎展
ATAGOAL × HOKUSAI

会期

2016.2.6(土)- 2016.3.27(日)

開館時間

10:00-19:00
ただし入館は閉館の30分前まで

休館日

休館日 月曜日
ただし、祝日の場合は開館し翌日休館

会場

八王子市夢美術館

観覧料

一般:500円[400円]
学生(小学生以上)・65歳以上:250円[200円]
[ ]内は15名以上の団体料金
未就学児無料  土曜日小中学生無料

主催 (公財)八王子市学園都市文化ふれあい財団
   (八王子市指定管理者)

監修 ますむらひろし

協力 公益財団法人アダチ伝統木版画技術保存財団
   有限会社風呂猫

企画協力 株式会社アドシステム

展示内容

猫と人との理想郷を描いた漫画「アタゴオル」シリーズで知られるますむらひろし。「アタゴオル×北斎」は、それらに登場するキャラクターが北斎浮世絵に入り込んだ異色作です。北斎の浮世絵にますむら流ユーモアと解釈が加わった「アタゴオル×北斎」を中心に「アタゴオル」シリーズの漫画原稿やイラスト作品などもあわせて紹介します。

プロフィール

ますむらひろし

1952年山形県米沢市生まれ。20歳から漫画を描きはじめ、1973年にデビュー作『霧にむせぶ夜』で第5回手塚賞準入選。同年「月刊ガロ」で『1975』が入選し、1975年には同誌で『ヨネザアド物語』を発表。1976年からは初期代表作『アタゴオル物語』を「月刊マンガ少年」に発表。同作の「アタゴオル」は宮沢賢治の心象世界「イーハトーブ」に呼応してつくられ、その世界で繰り広げられるユーモラスな猫ヒデヨシと個性豊かなキャラクターの物語は人気を呼び、以後「アタゴオル」の作品は長期に渡ってシリーズ化される。キャラクターは大手メーカーのCMにもたびたび起用され、1997年には同シリーズの『アタゴオル玉手箱』で日本漫画家協会賞大賞を受賞している。また、2006年からは故郷である米沢市の「おしょうしな観光大使」を務めているほか、米沢市内では「アタゴオル」のキャラクターたちが描かれた米沢市街地循環バス、愛称「ヨネザアド号」が走っている。一方で、自身に多大な影響を与えた宮沢賢治の作品も1983年から数多く漫画化。1985年には氏の漫画原作をもとにアニメーション映画『銀河鉄道の夜』がつくられ、2001年には宮沢賢治学会イーハトーブ賞を受賞している。近年の宮沢賢治作品としては『やまなし』『虔十公園林』『オツベルと象』『ひかりの素足』などがある。

【アタゴオル】
ますむらひろしの代表的なシリーズ作品。現在までに『アタゴオル物語』『アタゴオル玉手箱』『アタゴオル』『アタゴオルは猫の森』の4つのシリーズが発表され、主に読み切りの短編が作品の中心となっている。「アタゴオル」と呼ばれる世界を舞台に、立って歩くユーモラスな猫ヒデヨシと個性豊かなその住人たちを中心に物語が展開する。また、ヒデヨシが起こす数々の騒動をきっかけに新しい発見が「アタゴオル」の世界にもたらされる点は本シリーズの特徴の一つとなっている。
※アタゴオルは作者(千葉県野田市在住)地元の最寄り駅東武野田線愛宕駅から名付けられた。